〔第70回解読文・解説〕
解読文
解説
これは「懐中貯良薬」とかかれた旅のお供の薬入れです。
幅16センチ、高さ6.2センチの二つ折りで、写真は象牙の爪をとって広げたところです。
黒丸子(くろがんし)、龍脳丸(りゅうのうがん)、奇応丸(きおうがん)、萬金丹(まんきんたん)、益寿丸(えきじゅがん)、薄荷塩(はっかじお)など名前と薬効が書かれた薬袋が折りたたまれています。気付け、発熱、のぼせ、腹痛、歯痛など旅の途中で病にかかったときに有効な薬ばかりです。本家製法所、大阪備後町の吉田屋伊兵衛によるものとあります。
資料請求番号:F40-491